地域のお祭りを3Dでアーカイブ?
小さい頃、毎年のように参加していた地域のお祭り。大人たちが時間と体力を持ち寄ってつくっていた、あの独特の熱量も、担い手不足やご近所付き合いの変化、気候や準備の大変さなどを理由に、いつの間にか見かけなくなっていく気がしています。じゃあ、お祭りはこのまま消えていくしかないのでしょうか。もし続けるのが難しいなら、せめて「残す」ことはできないのか。そこで思いついたのが、「地域のお祭りを3Dでアーカイブする」という発想です。
形、動き、人の距離感、空気の密度。写真や文章ではこぼれ落ちてしまうものを、まるごと保存できたらどうなるのか。この実験では、「お祭りって、どう継いでいけばいいんだろう?」という素朴な疑問から、3Dアーカイブという少し変な手段で、地域文化の残し方を考えてみます!
3DGSや空間キャプチャ技術を調べながら、「お祭りそのものを残せないか」を考えてみました。建物や空間を立体的に記録する技術はかなり進んでいて、複数台のカメラを使えば、人を含めた空間全体を残せる可能性もありそうです。一方で、実際に調べていくと、お祭りのように人が動き回り、音や熱気、その場の空気感まで含めて記録するのは、まだかなり難しそうでした。技術的に難しそうだとわかって、逆に気になったのが、「そもそも、お祭りの何を残したいんだろう?」ということでした。
神輿や山車の形なのか。
踊りの振り付けなのか。
人との距離感なのか。
サイズの合っていない法被を着せられた感覚なのか。
もしかすると、お祭りって「物」だけではなく、体験や身体感覚、その場の空気によって成り立っている部分も大きいのかもしれません。全部を残すことは難しくても、何を残したいのかを整理することで、地域文化の新しい残し方が見えてくるのではないか。まずは、そんなところから考えてみたいと思います。





